2011.03.09 Wednesday
▼ 03/08 きんなべ
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祇園ではなくて、富田。
阪急富田駅から淀川方向へ迷ったら惨めだなと言いつつ小雨の中を歩いて、でも無事に到着。 佐賀牛のしゃぶしゃぶをいただく。 生で食べると口の中でとろける感じだが、考え様に依っては肉の味を楽しまないうちにとろけてしまって勿体無い様にも思える。贅沢な食べ方だ。地元国乃長のきんなべ用特製というお酒は割にあっさりした飲み口。値段は京都に比べると大雑把に言って3割は安いという印象。 料理もだが、かっては自宅だったという建物が見物。松の床柱、中庭に面した廊下のサルスベリとか、銘木?をふんだんに使っているし、置いてある沈金の机は200万くらいで、その部屋の隅の蒔絵の虎の衝立てはもう一桁高いとか。 床脇に違い棚の場所に置かれている違い棚になっている蒔絵棚はこれもその一桁違うクラスのもので美術館の収蔵品でもおかしくないレベル。 京都にあれば公開して入館料を取れる内容だと思う。 隣との距離がないので奥行きが狭く横に細長い庭園も錦鯉が泳ぐ池を中心に大きな石灯籠が目立つ岩組みで囲まれなかなかのもの。井戸水を撒くので苔がきれいに育つそう。 東洋紡や住之江などの接待用としてはやっていたそうで、その頃の景気の良さが偲ばれる。 ちょっと成金趣味的な悪趣味に流れそうな要素も感じられるが文化財として何らかの方法で維持し続けてもらいたいものだ。 京都と大阪の間の大人の隠れ家だな。 |